2025年10月21日ブログ

肩のインピンジメント症候群とは

そもそも「インピンジメント」とは?

インピンジメントとは、英語で「衝突」という意味です。
つまり、肩の中で骨と筋肉(腱)がぶつかって炎症を起こす状態を指します。

肩は非常に可動範囲の広い関節。
だからこそ、「動かしやすい代わりに不安定」でもあります。
この不安定さが積み重なることで、肩の組織同士が擦れ合い、痛みにつながってしまうのです。

どこで“衝突”しているのか?

肩のインピンジメントで最も問題になるのは、上腕骨(腕の骨)と肩甲骨の間(肩峰下)です。

この狭い空間には、
•棘上筋(きょくじょうきん):腕を上げるときに働く筋肉
•肩峰下滑液包:筋肉と骨の摩擦を防ぐクッション

が通っています。
しかし、何らかの理由でここが狭くなると筋肉や滑液包が骨に挟まれて「痛っ!」となるわけです。

痛みが出やすい動作

「最初は違和感だけど、動かすとズキッと痛い」
これが典型的なインピンジメントのサインです。

なぜ起こるのか?主な原因

① 猫背・巻き肩

姿勢が崩れて肩甲骨が前に倒れると、肩の動きが制限され、
肩の関節内で“衝突”が起こりやすくなります。

② 肩甲骨の動きが悪い

肩の動きは肩甲骨と連動しています。
背中の筋肉(僧帽筋・前鋸筋など)が使えていないと、腕だけで動かそうとして負担が集中。

③ 筋肉のアンバランス

胸・前側の筋肉ばかりが強く、背中側が弱いと、肩が前に引っ張られて「挟まりやすい姿勢」になります。

肩まわりのコンディショニングで意識したいこと

肩に負担がかかりにくい状態をつくるには、肩の動きの質を整えることがポイントと言われています。
痛みが続く場合は、整形外科など医療機関にご相談ください。

・胸の筋肉をゆるめる

→ ストレッチやフォームローラーで大胸筋・小胸筋をリリース。

・ 肩甲骨を動かす

→ 「肩甲骨を寄せる・下げる」意識を持つだけでも効果的。
(例:壁に背中をつけて肩甲骨だけ動かす練習)

・体幹と連動させる

→ 肩を単体で動かすよりも、背骨・骨盤ごと動く感覚を意識することで、摩擦を減らせます。

放っておくとどうなる?

初期は「炎症+痛み」だけでも、放置すると腱板(筋肉の腱)がすり減って腱板損傷に進行することもあります。

「動かすと痛いから」と止めてしまうと、
可動域がどんどん狭くなり、“五十肩”のような状態に近づいていくことも。

肩の痛みは「動かし方の癖」のサイン

インピンジメントは、単なる「肩の炎症」ではなく、長年の動作や姿勢の積み重ねが出てきたサインです。

肩の負担を減らすには、“肩以外”を見直すことが大切です。

胸・背中・肩甲骨・体幹。
全体を整えることで、肩はもう一度スムーズに動き出します。

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